透し

腰痛や肩こりなどの施術が終わったあと、患者さんに 「 ちょっとここが・・・」
「 まだ気になる 」 ... などと言われたことはありませんか?

その時、何とか解消しようと頑張ってしまっていませんか?

実はこれ、ずっと症状を追いかけても良くなりません。
再び施術前の痛みや不調が出てきてしまう事の方が多いかもしれません。

これは、せっかく調整した状態となったものを余計な刺激を与え、崩してしまった事により
起こってきます。 また、患者さんの意識もこれまで痛い部分に向いていたのが薄れ
他の部分が気になるようになっただけとも考えられます。

一度、身体を良い状態に整えたなら、それ以上は余計な刺激を与えない方が良いのです。

 

そこで、大きな影響を与えずにちょっとした残りを解消するのに 「 透し 」 を用います。
気の項で述べたとおり、ヒトの身体は原子の集合体でできています。その隙間を透すことで
正常化されるという手法です。

例えば、腰骨の上辺りをおさえて気にしていたら、その裏側つまりお腹側に手刀の指先を当て
腰側に手の平でお椀をつくります。そこに向かって貫くようにお腹側がら押し込んでいきます。

反発がでるようになったら一定圧にして少し待ちます。そこで深呼吸してもらうと違和感が抜けてきます。術者が透しているというイメージを持って行うとより効果的です。