有と無

「 有と無 」 と聞いて、何を思い浮かべますか?

有ると無い・痛いと痛くない・0と1などでしょうか ... これらは陰陽の項で述べた通り
ただ分けても意味がありません。 何か中心基準となるものがあってはじめて意味あるものです。


まず 」を、今ここに有るものと考えてみましょう。 は何も無いのではなく
一つのことに集中すること
で、他のものが全て排除された状態を指します。

そうすると無から次の 「 新しい有 」 が生まれます。 このように有と無の間には
過去と現在、そして未来といった境い目があると考えてみてください。

 

これを患者さんに当てはめてると有と無の調整ができます。
患者さんはどこか痛い・辛い部分をもっていますね。
その状態から、一つのことに集中させるのです。

碓井総導師は「  炎の整体師!」とおっしゃっていますが、ライターを使って炎をみつめさせる
それだけで良くしてしまうこともできるとか・・・。

この有と無の扱いは、碓井流活法では、力を入れることに患者さん・施術者がお互いに集中する
導引術や、一定の圧で押さえる固定術などに活かされています。

これらを行うことで、新生の有が次々と生み出されていく ... だからこそ僕らのような存在は
患者さんの支持点・作用点になりきることが大事なのだと思います。