※ 当ブログに掲載されている内容は受講者のためのものですので、無断転載はご遠慮下さい。

プリノ・メソッド組み上がりました

碓井流活法を使った即効美容整体「プリノ🍑メソッド」を行う技の組合せが、会員の高橋助産師・渡辺清一先生・馬場千秋先生の協力を得て、ひとまず出来上がりました。今後も実践を重ね、試行錯誤しながらバージョンアップしていく予定です。

また、共同開発者のたかはし助産院の高橋公代助産師には別名として・・・助産師が行う「女生」を豊かにする「ペリニーアム🎀メソッド」とも打ち出してもらうことに☆

 

その内容は・・・

①「女性のボディバランスの調整コース5手」ベースの施術として必ずはじめに行うもの

②「脚痩せ・ヒップアップコース6手」下半身の調整に特化したもの

③「腕痩せ・バストアップコース7手」上半身の調整に特化したもの

※ また、それぞれのコースには+αの効果を引き出す隠し技を1,2手ずつ用意してあります。

 

2019年より、本部・秋津教室および両国教室でこれらの新コースを開催していきます(^O^)/

女性のボディバランス

 以前より、施術や勉強会・体験会で出会った女性の不調や悩みなどから、女性には男性にはない女性特有の不調の原因が何かあるのではないかと考えていました。昔から女性は水もの・・・すなわちリンパや循環などの影響が大きくでるといわれており、施術のなかでそれを調整すると身体がよくなることは何となく実感していました。それに賛同してくれた活法仲間の「たかはし助産院」高橋公代助産師とともに、女性ならではの胸や子宮に効果の出せるものは何かと検討していき、ある一つの答えにたどりつきました。

 

 女性の身体は胸や子宮などによる特有の身体の前に負荷がかかる性質がある。それを考えると、胸骨・鎖骨 ⇔ 腋窩 ⇔ 鼡径部 ⇔ 恥骨を囲む五角形、もしくは両胸と子宮の三角形が女性のボディバランスではないか?

 

 そして、乳腺炎や乳汁の分泌、断乳、生理不順、妊活、産前・産後の不調、むくみなどの施術の改善例を合わせて考えたところ・・・まずは、鼡径・腋窩・顎下耳下の「三大リンパの調整」が必須で、それに何を組み合わせたらよいかというところでつまづき、うまくまとまらなくなってしまいました。

 

 しかしその後、女性セラピストさんの質問や勉強会を続け、美容に使えるワザを伝えるなかで、これは?!という共通するポイントがみえてきました。それがちょうど女性のボディバランスの五角形もしくは三角形に当てはまったのです。そこで、9/13の柴又教室で「仮説)女性のボディバランスを整える5手」を実践して頂きました。結果は上々で、バストアップ・ヒップアップ・姿勢や循環の改善といった効果が出せたのです。この5手をベースに、受け手の希望に合わせてワザを加えていけば、より女性を美しくそして元気にさせることができると思います。

 

 これを、碓井流活法を使った 即効美容整体「プリノ🍑メソッド」たかはし助産院・活法指圧研究会共同開発)として打ち出していきたいと考えています 。今後、実践・検証を重ねるとともに、また新たなワザの使い道を加え、より進化させていきたいと思っています(^^♪

3/20(火)東松山・骨盤調整☆体験会

 東松山教室もおかげさまで丸1年が経ちました。そこで新規に受講者を集めたらどうか?ということで「骨盤調整」をテーマに碓井流活法の体験会を行いました。これまで通って頂いている方々に加え、新たに2名の女性セラピストさんが受講してくださいました。

その内容は・・・

「仙骨の波動」うつ伏せの足上げテストを確認。仙骨は波動を出している骨であると考え、それをつかみ左右どちらかにねじる。足上げテストが良くなる・安定する方を確認し深呼吸。

「方向性の骨盤廻し」さきほどの仙骨の波動を触れながら行い、指先が向いている側をうつ伏せで足をクロスさせる骨盤廻し(閉じ)、反対側を横向きの骨盤廻し(開き)で行う。

「仰向けの骨盤廻し」両方の足裏をつけ、足を深い位置にずらしてもらう。床からの膝の高さを左右くらべ低い側に大きく寄せ、一度起き上がらせてから再度寝かせる。足を深い位置で固定し、膝頭を持って廻す。

「内転筋切り・内転筋つぶし」横向きで下の足の付け根を手刀で固定し切るように動かす。次に手のひらで上から足裏・再度上まで戻るまでまんべんなくつぶす。

※ その他に受講者さんの体調をみて・・・「三位の調整」「内臓下垂の調整」

2017年のまとめ

 おかげさまで自宅を改装し、活法指圧研究会を立ち上げてから、丸3年が経ちました。2017年は碓井流活法の新たな使い方を発見する1年でした。それをまとめてみました。

・新たな相関関係発見中 その1「内転筋と大円筋・小円筋」

・新たな相関関係発見中 その2「足首と顎」

・新たな相関関係発見中 その3「足背と肩甲骨」

・新たな相関関係発見中 その4「恥骨筋と乳房」

・新たな相関関係発見中 その5「梨状筋と腿裏」

・新たな相関関係発見中 その6「手背と顔」

・新たな相関関係発見中 その7「足裏と起立筋」

・新たな相関関係発見中 その8「パタパタ操法と肩周り」

・新たな相関関係発見中 その9「梨状筋と棘下筋」

・肩甲骨外縁のコリが第2胸椎でとれる!? 「ブリッジの導引」

・ワキのしたのコリは第6胸椎と耳でとれる!? 「頭の無重力」

・肩上部のコリは第5頸椎と第8胸椎!? 「仙棘筋の調整」

 

 2018年も碓井流活法・活法指圧をより良く使える発見を重ねていきたいと思います。今後とも活法指圧研究会を、どうぞ宜しくお願い申し上げますm(_ _)m

肩上部のコリは第5頸椎と第8胸椎!?

 先週のワキのしたに引き続き、またまた碓井総導師から「今度は肩上部の鉄球のようなコリを痛くなく抜けるのはないか?」とお題がでました。この鉄球をとるのに碓井流活法では「鉄球抜き」という、とても痛いワザを使います。それに代わるものをということでした。

 

 ちょうど土曜にこられた受講者さんが肩上部が痛いというのでいろいろ試させて頂きました。今回もタッチフォーヘルスの理論から、肩甲挙筋は第5頸椎と第8胸椎と関係するというのを参考にそこを固定してみると、肩上部のコリが変化します。そこで、それぞれを調整するワザをかけてみると少しはとれる・・・あれ少しなの??思ったよりとれてない、うーん(-"-)

 

 それなら、両方同時に動かしたらどうかなと考えて「仙棘筋の調整」をかけてみると・・・今度は7~8割とれてるし、痛くするワザじゃない!!これを誠道会木曜メンバーや碓井総導師に検証してもらうと効果が得られました。仕上げにこれも痛くしない「肩の無重力」というワザを加えると、さらに残ったコリもとれます。ぜひお試しください(^o^)/

ワキのしたのコリは第6胸椎と耳でとれる?!

 先週の誠道会で検証した肩甲骨外縁(大円筋あたり)のコリがブリッジの導引でとれたあと、クラスの仲間や碓井総導師から、ワキのした(小円筋あたり)のコリをとる方法はないか?とのお題を頂きました。また、土日の活法指圧研究会の受講者さんからも、たまたま同じ質問が!

 

 まず、ワキのしたのコリをとらえ、ゆるむ部位はどこかと探っていくと、第6胸椎でゆるみがでました。その第6胸椎をねらったワザをいくつか試してみましたが、ゆるみはでるけどイマイチ・・・(-"-) ならばと自分の身体でどこに反応がでるか、ワキのしたのコリをがっちりつよーくとらえてもらうと、耳に響く!!

 

 そこで、第6胸椎と耳を刺激できるワザとして「頭の無重力(UFOキャッチャー)」をやってみると・・・ワキのしたのコリがかなりとれました。すべてではないですか、7~8割はとれます。ワキのしたはコリやすく、刺激するにも痛がる部位ですので、これなら痛くなく施術することができます。ぜひ試してみてくださいね(^o^)/

12/8(金)八王子盲学校にて活法講座

 昨年度に引き続き、今年度の八王子盲学校の理療科特別講座Ⅱの講師の依頼を受け、活法講座をやらせて頂きました。テーマは昨年度と同様の「腰・肩・頸」です。まず簡単に碓井流活法での腰痛の施術ポイントをお話しさせて頂き、実技に入りました。

 

腰痛施術のポイント

 ①膝裏:腓腹筋外側頭・腓骨頭の少し下で後ろ側 ⇒ 「膝裏の回転運動」

 ②脇腹:外腹斜筋・腸骨稜の上部 ⇒「外腹斜筋の牽引」

 ③殿部:梨状筋・仙腸関節の際 ⇒「側臥位の梨状筋の反射」

肩に「肩の霊振り」腕を吊った状態で、肩甲骨を良く動かす

頸の回旋に「カスミ」腕を固めた状態で、後ろに引く反射を入れる

 

 今回の手技は操法や牽引・反射など、一見簡単そうでも効果を出すには意外と難しいものでしたが、学生さん・先生方も楽しそうに受けてもらえました。始めはうまくいかなくても、そこは施術家を目指すみなさん、少しずつ探りさぐりコツを飲み込もうと熱中し、あっという間に時間が過ぎてしまいました。残りの時間で質疑応答を受け、学生さんの大転子上部の痛み・膝の調整や活法の手技の使いどころなどをお話しさせて頂きました。どうもありがとうございました(^o^)/

肩甲骨外縁のコリは第2胸椎でとれる!?

 11/30(木)の誠道会で、碓井総導師より「肩甲骨外外縁の大円筋のコリをとるのに何か良い方法はないか?」と課題が出されました。以前、内転筋のコリを大円筋を刺激することで取れるといった話しがふくらみ、内転筋を緩めても少しは影響があるものの大円筋にコレといった感じがでませんでした。

 

 そこで大円筋を動かす動作をやってみたり、以前学んだタッチフォーヘルスの中で大円筋に関連がある第2胸椎がポイントになるのではと思い検証してみました。まず、仰向けで下から手を入れ、第2胸椎あたりに指を立てると大円筋が少し緩みました。

 

 それなら頸部とともに上部胸椎を動かせる技として・・・頭でブリッジするような格好の「頚・胸部の導引」を行い、大円筋の痛み・硬さがかなりとれました。碓井総導師にも受けてもらい、7割程度はこれで大円筋のコリがとれるとお墨付きをもらえました。肩甲骨外縁は誰でもコリやすい所なので、かなり使えると思いますので、ぜひ試してみてくださいね(^o^)/

新たな相関関係 発見中☆ その9

 活法指圧メンバーの感覚の良い助産師「高橋公代」さんを指圧施術していた時に、何気なく肩甲骨上のコリを押していたところ梨状筋あたりに来る⁈臀部を押していると背中・肩甲骨に来る⁈と言われたところから、また新たに「梨状筋と棘下筋」の相関関係が見つかりました(^^♪

 

 早速、碓井誠総導師と誠道会木曜午前クラスメンバーとでどの技術が一番効果が出るかを検証してみました。臨床的に反射+透しの組合せが最も良いのではとまとまりました。

「肩の反射」+「肋間の透し」→ 梨状筋の硬結がゆるむ

「横向きの梨状筋の反射」+「下腹部の透し」→ 棘下筋(天宗穴あたり)の硬結がゆるむ

と、完全にとは言えませんが、かなりの効果がでることが確認できました。また梨状筋には、とっても痛いので受け手を選びますが、仰向けまたは坐位で棘下筋のコリを固定し、腕を回す操法もかなり効果がでました。

 

 もし、梨状筋または棘下筋への直接的な刺激が難しい場合には、上記の組合せ以外にもそれぞれを施術することで影響を及ぼすことができると思います。ぜひ使ってみてください(^O^)/

指頭に心眼を開く

 浪越徳治郎先生の直弟子だった伯父の佐藤利吉は、指圧についての多くの文章を残してくれました。その中でも僕が指圧学校に入学する前に見つけ、とても心に深く響いたものをデータに起こしてみました。指圧を学びまた教えていく中で、とても大切なことが書かれています。ご興味のある方は一度ご覧ください。

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新たな相関関係 発見中☆ その8

 先日、朝起きたところ左の背中がこわばり寝違いのようになってしまいました。どう動いてみても痛く、体幹をあまり動かさないように過ごしていました。そんなときに活法仲間と連絡をとっていたところ、「そんな患者さんが来たらどうするの?」の一言がヒントとなり、自分で自分の身体を客観的に分析してみました。痛いのは肩甲骨の内側下部でしたが、肩甲骨の外側縁がガチガチに硬くなっていました。そこでその外側縁(大円筋・小円筋)をつかんで固定し、肘を90°に曲げた状態で前腕を上下に動かしていくと、肩や背中がパキパキと音を立てはじめ、さらに動かしていくと背中が緩んでいきました。

 

 それを参考に碓井総導師と木曜クラスの仲間で検証してみたところ、同様の結果を得ることができました。そうすると次は頸すじの方の緊張が気になりはじめ、それを稲川依子さんと一緒に検証していったところ、こちらは僧帽筋を固定した同様の操法を行うことで解消することができました。斜角筋の操法の応用で、前腕をパタパタ動かすところから「パタパタ三兄弟」として新たな技術が出来上がりました(^o^)/

「パタパタ三兄弟」

 長男:斜角筋の操法=中殿筋に

 次男:大円筋・小円筋の操法=肩甲間部に

 三男:僧帽筋の操法=頸すじに

新たな相関関係 発見中☆ その7

 活法指圧研究会の会員の内山宏さん(筋骨堂整骨院院長)より、こんな報告がありました。碓井流活法の腰痛パターンで施術すると腰痛のほとんどはとれるんですが、施術後に立たせて確認してもらうと後屈・後斜屈(ケンプテスト)で症状が少し残る方が何名かいたとのこと。そこで仕上げにそれを改善できないかと身体をいろいろ探っていくと・・・足裏にたどりついたそうです。

 

 足裏でも、立位での特に症状が残る側の土踏まずが落ちていて、そこを触ると硬く、押すととても痛がる反応が全員にでていて、それを解消するようにしたらスッキリ改善できたそうです。それをヒントに検証してみましたが、土踏まずを押すと誰に試してみても後屈・後斜屈の動きが楽になることが分かりました。

 

 碓井誠総導師に聞くと、腰痛の原因の最も重要なポイントは「梨状筋」にあるが、この足裏も腰痛の原因の8割は問題をもっているとのこと。自らも台となられその効果にお墨付きを頂くことができました。そこで使ったのは・・・土踏まずを押す「起立筋のゆるめ」と膝を立てた状態からゆっくと踵を引く「じらし引き」です。ちなみに僕も受けましたが、動きが悪い側の土踏まずはメチャクチャ痛いです(>_<)涙

 

 また、この他に碓井誠総導師より三角筋(烏口腕筋)の硬さは腸脛靭帯でとれることも教わりました。まだまだこれからも様々な身体の相関関係がみつかりそうです。

新たな相関関係 発見中☆ その6

 本日の活法指圧研究会でテーマにしたのは、足の甲につづき「手の甲」です。碓井流活法でも、合谷あたりをリズムよく押す技術もあり、どこに効果が出るのか感じの良い「美容の坂尻京子さん」「助産師の高橋公代さん」に試しながら検証してみました。

 

 手の甲は、頭・顔に効果がでる!女性の小顔調整によさそう!花粉症や顎関節症にもいいかも!という感じが得られました。だいたいの目安ですが・・・手の甲の中にある中手骨を押すと

①母指が額・眼、②示指が鼻、③中指が耳・側頭、④薬指が頬・口、⑤小指が顎・後頭、といった母指から順に上の方から影響が及ぶ感じでした。ただし、あくまでも目安でココに効く!というほどのピンポイントの反応は得られませんでした。

 

 指圧法としては骨に向かって響くような痛みを出すように押します。まんべんなく手の甲の骨を押していくと痛い部位が出てきます。そこをとらえて押すと小顔・リフトアップ効果が得られました。これらの部位は、当会最古参の渡辺清一先生が習われている和法養生技術養成塾「術伝流」鍼灸での基本ポイントとなっているそうで、やはり相関があるのだと実感できました。セルフケアとしても使えると思いますので、ぜひ女性に試して頂きたいと思います(^o^)/ 

新たな相関関係 発見中☆ その5

 碓井流活法で行う膝への主な施術パターンのうち「腿裏のロープゆるめ」という技術があります。これは手刀で腿裏のハムストリングスの間を突き、その奥を骨に向かってさらに突き込み、そこにある緊張を緩める方法です。これを行うと膝・足がとても軽くなります。

 

 ところがこの技術を行うのに手刀、すなわち指先が固定できないと強く突くことができません。せっかくお伝えしても、効果は非常に高いのに指がもたないと言われることもしばしば・・・。そこでそれに代わる技術をと思い、いくつか思い当たるポイントを検証してみました。

 

 腿裏と相関にあるのは・・・「梨状筋」は梨状筋でも「坐骨と尾骨の間の少し上」にでる硬結と「鎖骨下筋」の2カ所でした。梨状筋の導引の応用で、下に開く足は膝を普段より浅めの角度に置き、導引の抵抗は反対の膝に向かってかけるとこの硬結がなくなり、同時に腿裏も緩みます。鎖骨下筋へはそこへの軽くゆするような刺激が有効でした。腿裏が苦手な方はぜひお試しください。

新たな相関関係 発見中☆ その4

 活法指圧研究会メンバーの助産師の高橋公代さん(たかはし助産院)から、産後のママさんへの施術で、乳腺炎や乳管の白斑(つまり)の方へ有効な手はありませんか?との質問がありました。そこで、公代さんに普段の乳房へのケアを専門家の観点かから分析してもらい、乳房とその反応が身体のどこに現れるかを検証してみました。

 

 普段の乳房ケアで良くなると胃がグルグルと動いてくる感じがあるとの公代さんの助言もあり、まずは腋窩から恥骨に至るミルクライン上を探ってみました。このラインは東洋医学の胃経という経絡と近い感じでもあります。いくつか反応はありましたがそれほどでもなく、より強く反応が出るところをさらに探してみると・・・ありました!それは「恥骨筋」でした。

 

 碓井流活法の恥骨筋の導引、恥骨筋に対する活法指圧ともに乳頭に響く感じがあり、施術すると乳房全体およびそのバストラインとでもいうのでしょうか?肩甲骨や背中も緩んでくる感じがでました。また一つ遠く離れた場所から応用できる技術がみつかりました。これで異性でも、直接乳房に触れることなく施術ができ、産後のママさんのお悩みに少しでもお役に立てる可能性がでてきました。今後、この「乳房と恥骨筋」の相関関係の症例は、助産師の公代さんが報告してくれることになっております、お楽しみに(^o^)/

症例報告 なかなか取れない腰痛・坐骨神経痛に

 前述した「内転筋と小円筋・大円筋」の相関関係を使った著効例の報告がありました。施術者は、碓井流活法を一緒に習っている助産師の高橋公代さん(たかはし助産院代表)です。公代さんは活法指圧教室の感覚の良いもう一人の受講者さんでもあります。

 

「症例:坐骨神経痛」

 左仙骨あたりの痛みを訴え、座れない位の痛みがでている女性。臥位になると少し痛みが減り、立位の方がましになるとのこと。本日2回目の施術で、碓井流活法の腰痛・坐骨神経へのアプローチを行ったが症状があまり改善しなかった。

 

 そこで、碓井誠総導師から教わっている「症状が取りづらい腰痛・坐骨神経痛は内転筋もみること」というのを思い出し、内転筋を探ってみると緊張が!さらに、活法指圧教室で教わった「内転筋と小円筋・大円筋」の相関関係に当てはめて身体を探ってみると、右の小円筋にやはり反応が!その右小円筋を刺激していくと急に「あれ?何だか痛みが消えた!」と効果が得られたとのこと。公代さん曰く「思いついたのやったんですが、奇跡の時間になりましたー(^o^)/」、とてもうれしいご報告どうもありがとうございました。

新たな相関関係 発見中☆ その3

 本日の活法指圧教室でまたもや感覚の良い「美容の坂尻京子さん」より新たな発見が得られました☆まず、以前より伯父より伝えられていた「棘上筋と胸椎」との相関を検証してみました。棘上筋の硬結・圧痛は、肩甲棘の外側から順に第1胸椎~第7胸椎と連動しており、最内側は第8・9・10胸椎、第11・12胸椎は第1胸椎と同じ部位に反応がでます。その胸椎を動かすと棘上筋が緩みます。また、胸椎の裏に当たる胸骨のキワや肋骨にも同様に反応がでます。また、逆に棘上筋を緩めるとその部位に連動した胸椎の動きが良くなります。

 

 そんな中、他に肩や首などの症状に何かないかなぁ~とさらに身体を探っていくと・・・京子さんが足の方に何か感じる?!とのこと。そこで足の甲を細かく確認していくと「肩甲間部・肩甲骨内縁、棘上筋、頸と足の甲」に相関関係があることが分かりました。

 

① 母指の中足骨・示指の中足骨(母指の土踏まず側・母指と示指の間)は肩甲間部・肩甲骨内縁

② 示指・中指の付け根(MP関節の両側)は棘上筋

 ※ 示指の中足骨・中指の中足骨(示指と中指の間・中指と薬指の間)は棘下筋

③ 薬指の中足骨・小指の中足骨(中指と薬指の間・薬指と小指の間)は頸

 

 それぞれに足の甲を押すと痛い部位があり、そこを刺激すると相関にある部位が緩みます。これらのうち、母指側は太衝というツボがあり、碓井流活法でもその付近が血圧や冷え性のポイントに、小指側は臨泣というツボがあり、こちらは半身に症状が偏る場合のポイントになっています。今までも足の末端はいろんなところに反応がでるのは何となく分かっていましたが、感覚の良い方の身体から教えていただくことで、それがより明確になりました。中足骨に向かって押すので痛いのですが、肩や頸の緊張が強い方・なかなか緩まない方に、ぜひ一度試してみてください。

活法指圧の使いどころ 「短時間での施術にも」

 活法指圧の受講者さんから「指圧師の免許取られて接骨院に勤務している方にも、活法指圧の部位別・症状別の施術方法って役に立ちますよね」と言われました。僕自身も学生時代に接骨院でアルバイトさせて頂いた経験があります。なかなか難しいのですが現在でも接骨院では5~10分程度の短時間で効果の出せる施術が求められているかと思われます。

 

 現在、活法指圧コースの中でお伝えさせていただいている「腰痛」「坐骨神経痛」や「膝痛」などの指圧法は、どなたでもコツさえ飲み込んでもらえれば、短時間で変化を得ることができます。碓井流活法の施術をベースとしたそれぞれの症状の反応ポイントをとらえ、さらにそこに現れる硬結や圧痛が緩和する部位を探り当て施術していくものです。

 

 この施術部位を探り出すには触診能力が重要となりますが、目安となる部位にはある程度の法則性がみられ、講座ではそこをお伝えしていきます。必ずとは言えませんが、だいたい反応ポイントの真裏・縦の帯状・横の帯状に隠れています。たまに身体の上下で反対側にでることもあり、Xの関係とも言われています。過去の講座では、はじめて参加された指圧学生の方でも、それをとらえて指圧すれば短時間で効果が得られていました。

 

 今後、指圧師さんだけでなく「柔道整復師さん向け」の活法指圧講座の開催も考えております。もし、受講や院内スタッフの研修などご希望がありましたら、ぜひご連絡・ご相談ください。

新たな相関関係 発見中☆ その2

 前述した「内転筋と小円筋・大円筋」に引き続き、今回は活法指圧研究会の最古参、渡辺清一先生の施術体験からヒントを得た「足首と顎の後ろ」が相関関係にあることがわかりました。渡辺先生は足首の捻挫をされた方の身体をいろいろ触診して調べていたところ、乳様突起の下・顎の後ろ辺りに反応がみつかり、そこを押すととても痛かったとのこと。そのポイントを持続圧でじっくりと指圧していくとだんだんと緩んできて・・・そうしたら何と!足首の痛みがとれてしまったそうです。

 

 このポイントは、碓井流活法の顎関節症の調整ではじめに施術する部位です。そこでここが足首と相関関係にあるか?を検証してみました。まず、足首の背屈力を目安にテストし、左右で背屈力の弱い側の顎の後ろのポイントを探ってみると、やはり硬結・圧痛がみられました。そこで足首に「足首の牽引(登り竜)」と「足元の調整3手」を重ねて施してみると・・・顎の後ろの硬結・圧痛が緩和されました☆。その逆に、顎関節の調整のはじめに行う「第1・第2頸椎の回転調整」を行ってみると・・・こちらも良い結果が☆足首の背屈力が増強されました。

 

 完全に痛みがとれるわけではありませんが、あまりに足首の痛みがひどいときや回転調整がうまくできないときに応用できると思います。もしよろしければ試してみてください。

活法指圧のコツ 手技の上達への早道

 これまで活法指圧、碓井流活法、専門学校での実技指導など、数多くインストラクトしてきた立場から、受講者さんの「性別による特徴」が見えてきました。

 

 男性は体軸がしっかりしていることが多く、それをちょっとだけ意識してもらうと身体がすぐに安定します。代わりに腕や足にムダな力が入りやすいので、身体も手も硬くなり動きがロボットのようになります。両肩が上がって力んでいたり、肘がピンと伸びきって固まっていたり、股関節や膝ががっちりとしてまるで動かなくなっていたりと・・・。男性の上達のポイントはいかにその力を抜いてもらえるかで、それにはまずフワッとした楽な体勢をとることを心掛けてもらいます。これができるようになると、自然にムダな力が抜けてきて動きが軽やかになり、技術の精度が大きく上がっていきます。

 

 女性は身体が柔らかく動きが滑らかで良いのですが、その分、身体の軸がぶれることが多く、グラグラしてなかなか安定しません。それをカバーするためなのか余計なところに力みが入り、さらに体勢がくずれることが多くみられます。背中や腰が反りすぎていたり、腰が引けてお尻が落ちていたり、背中が丸まっていたり、頭が下がっていたりと・・・。女性の上達のポイントは、いかに身体を安定させてもらえるかで、それにはまず下半身から整えてもらいます。足元、膝、股関節、骨盤・腰まで、たとえ動きが小さくなっても構わないので、一度ピタッと安定できる体勢をとってもらいます。そこから動きだすようにしてもらうと、自然と身体のグラつきがなくなり、技術の精度が大きく上がっていきます。

 

 スポーツや武道の経験のある方は、体軸がはじめから安定しているのでこの限りではありませんが、そうでない方にはこれを気を付けてもらうと指圧に限らず整体・鍼灸でも手技の上達が早くなりますよ。

新たな相関関係 発見中☆ その1

 碓井誠総導師に直接習える「誠道会」に所属して丸4年が経ちました。これまで習った技術は応用も含めておよそ700手!まだまだ技術はあるとのこと・・・

 

 そんな中から、普段使う技術が別の部位にも効果がでることを、活法研究会の先生が発見されました。「中殿筋」と「斜角筋」との相関関係がそれです。斜角筋を調整する操法で、なんと!中殿筋の硬縮が改善されることが分かりました。これまでの経験から、一つの筋を目標に活法のワザをかけると、同時にいろいろな筋まで動くことは分かっていました。しかし、それをより着目していくと・・・別の場所にも効くということがはっきりとしました。

 

 活法指圧の受講者で感覚の良い「美容の坂尻京子さん」の反応で肩の後ろにある肩貞というツボを刺激すると内転筋に響いたというところからヒントを得て、「内転筋」が肩の後ろ側「小円筋」「大円筋」と相関関係にあるか?ということを検証してみました。碓井流活法では内転筋を上・下の2ラインで観ていきますが、小円筋は内転筋の上のライン・大円筋は内転筋の下のラインと相関関係にあることが分かりました。さっそく内転筋の導引をかけてみると・・・肩のコリがとれました☆

 

 肩を触られるのが嫌な方、痛すぎる方には応用できると思います。身体には、まだまだ気付かれていない相関関係が隠されているようです。活法指圧研究会では、同門の先生方とこれからもこのような発見を続け、それをお互いにシェアしていきたいと思います。

カゼに活法!?

 卒業試験や入学試験、国家試験など、受験生の皆様にはカゼ・インフルエンザなどに注意し、体調管理をすることが最も重要な時期になりました。そこで、碓井流活法のカゼに対する手技をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。

 

①「カゼの症状抜き」頸の後ろの皮膚をつまみ、左右交互に揺らしながら引っ張っていき、最後の皮膚の残りをピンっと引き抜きます。カゼをひくと頸の後ろが緊張しますので、それを皮膚からゆるめる感じです。

②「柏手の祓い」熱が上がってきたときに行います。受け手に正座してもらい、その背後から柏手を打ちます。廻りに響くような音がでるように、手をしっかりと開いて打ってください。音の波動ではらっている感じです。ただし、結構音が大きいので近所迷惑にならないように

③「カゼ抜けの導引」カゼの治りが悪い、いつまでも治りきらないときに使います。このような場合、碓井流活法では左の恥骨筋に緊張がでると伝えられています。仰向けで、左足をくの字に曲げてもらい足首をもちます。足首を軽く引っ張り、膝が床をするように頭の方へできるだけ上げてもらいます。上がりきった所で、さらに足首を引きこらえてもらいます。そのまま膝を下から持ち上げるように抵抗をかけこれもこらえてもらいます。3~5秒経過したら「ストン」の合図とともに一気に脱力してもらいます。

 

 あくまで対症療法や予防的に行うもので、その効果を保証できるわけではありませんが、カゼのひきはじめや治りかけのときに試してみてください。

12/13(火)八王子盲学校で「碓井流活法」やってきました。

 活法指圧研究会の受講生さんの紹介で、特別講座の講師として「肩こり及び腰痛に対する活法」をやってきました。始め視覚障害の方にどのように活法を体験して頂いたらいいか悩みましたが、助言してくれる仲間にも恵まれ、何とかメニューを準備することができました。

 

 碓井流活法の特徴的な技法でもある導引術を、できるだけ受け手も施術者も動きを少なくすることをテーマに「拝みの導引」から、次に膝を突き出す「骨盤の導引」、そしてコレはちょっと難しかったかも(^_^;)「膝裏の硬縮取り」の3手を前半1時間で行いました。休憩をはさみリクエストに合わせて肩は「三角筋の導引」頸は「拝みの導引」で可動域を変え、調子に乗って仕上げに「肩井の牽引」までやってしまいました。

 

 八王子盲学校の学生さん・先生も交え、和気藹々の雰囲気の中、楽しんで頂くことができたと思います。おかげさまで良い授業をさせて頂くことができました。どうもありがとうございました。

肩こりのポイント 「肩甲挙筋」に・・・

 肩こりのポイントといわれる「肩甲挙筋」のコリ、なかなか取りきれませんよね。そこで伯父から伝わっている解消法をいくつか・・・

 

① 肩甲挙筋を支配している神経の出どころ、頸椎の5番あたり(頸の真ん中あたりです)を指圧すると肩甲挙筋が緩む場所があります。細かく探りながら押してみてください。

反対側の肩峰のすぐ下の三角筋を指圧すると、肩甲挙筋が緩んできます。肩峰のすぐ下は少し幅があるので一番緩む場所を探ってみてください。ほとんどの場合、硬くゴリゴリしています。

③ これは「碓井流活法」から・・・二の腕の内側を下から上に押し上げると肩のコリが取れる場所があります。これも一番効果の出る場所を探ってください。ただし、かなり痛いです(>_<)

 

 このような反応点?ツボ?とでもいうのでしょうか、ある筋のコリを解消する場所は身体のさまざまな場所にあり、まだまだこの他にもあると思います。活法指圧研究会では、受講される皆さまと一緒により良い施術法を模索し、その成果をシェアしていきます。ご興味のある方はぜひ参加してくださいね(^o^)/

碓井流活法は女性向き?!

 これまで10年インストラクトしてきた経験から「碓井流活法」は女性セラピスト向けの技術かもしれないと感じています。これは男性だと変に力が入ってしまい、まず余分な力を抜くことから始まるからです。女性は非力な分、余計な力が入りにくく身体を安定することさえできれば、特に碓井流活法の施術で使われる導引術はうまくかけられます。

 

 また、施術経験の少ない方でもキチンと手順・作法に則って行えば結果が出せます。知識が豊富な方ほど、変に考え込んでしまったり、先入観がジャマになることもよくみられます。頭を豆富のように柔らかくまっさらにし、自然に身体が動くままに行うとうまくいくのです。これも女性のほうが得意な方が多いようです。

 

 碓井流活法はコツさえ身に付けられれば余分な力は用いません。活法指圧研究会ではどんな方でも施術できるように、数ある活法のワザからその方に合う・施術スタイルに合う技術を選んでお伝えしていきます。女性セラピストの方が得意とする優しい施術とはまた違う、短時間でガツンと効く活法のアプローチ方法を、ぜひ身に付けて頂きたいと思っています。受講希望の方、お待ちしております (^o^)/

 

※ ちなみに、今後「碓井流活法」の施術(1施術1疾患のみ・10~20分程度)は、5,000円で打ち出していきたいと思っています。

指圧の可能性、ただいま再認識中!!

 最近、活法指圧を受講してくれている女性の方から頼まれて、指圧の施術をする機会が増えました。僕としてはいつも通りの施術をしているだけなのですが、次々とうれしい報告が!

 

どんな報告かというと・・・

「受け終わった後、良く眠れました。」これは良い施術なら誰でもみられるかもしれませんが → 「次の日、腕や足・顔のむくみがスッキリ」とかなりの美容効果が得られることがわかりました。また、施術回数を重ねていくとそれが施術後にも顕著に現れるようになり、その場で確認できるようになっています。

 

 もちろん施術前の患者さんの状態によってもその効果は変わると思いますが、それが毎回聞かされると僕もその気になってきてしまいます。ただし、それもしっかりとした指圧の技術があってこそだと思います。他で受けたものとの違いを感じてもらえることが重要と、改めて心が引き締まる思いです。

 

 これらの経験から活法指圧は・・・全身じっくり90分程度の時間をかけて、触診を重ね効果的なポイントを探り、そこを調整するという自分の中でのパターン化ができてきました。今後も研鑽を重ねより良い施術ができるようにしていきたいと思います。また、碓井流活法とともに活法指圧も教室を続けそのエッセンスを伝え、施術されるみなさんのお役に立てればと思います。

 

※ ちなみに、今後「活法指圧」の施術は90分15,000円で打ち出したいと考えています(^o^)/

10/20大塚活法指圧

10/20(木)大塚で活法指圧をやってきました。

今日のテーマは「前腕のだるさ」「眼」「側臥位の指圧」でした。

 前腕は腕をよく使う人はだれでも疲れがたまり、だるさがでてくる所です。そこをどう指圧していったら良いか?を患者さん役に聞きながら、触りながら確認していきました。そうすると凝っている部位や圧されて痛い部位が出てきます。次はそれをどうとっていくか?がポイントとなります。皆さん試行錯誤のなか、結果を出すことができました。

 眼には反対から透す・肩甲骨を上げる・眼のそうじといった方法を練習しました。

 側臥位では、特に前頸部の指圧・肩甲間部~腰部の指圧のポイントを練習しました。前頸部をうまく指圧するには「母指の力を抜くこと」「手首・肘・肩の形を極め、身体の動きで圧すこと」が重要です。どうしても指や手首がぐらつき、肘や肩に力が入りがちです。まずは身体の安定をつくることをやってもらいました。側臥位では肩と骨盤を立て、背中・腰を指圧しても受け手の体勢がくずれないように気を付けて指圧してもらいました。圧す方向がずれていると、だんだん受け手の身体が前に倒れてきます。受け手の背中・腰が伸びるように圧せると、体勢がくずれなくなるのを感じてもらいました。

自動運動と他動運動

先日、受講生さんからこんな質問を受けました。「施術前の大きな痛みは活法の技で取れたけど、動きの再確認をしたら別の痛みがでた」とのことです。僕はこれは技をかける際の力加減が、その患者さんにとってちょっと強すぎたため、筋肉痛を起こしたと考えアドバイスさせて頂きました。後日、質問された方から次の日にはおさまっていたとの報告を受けました。このようにどんな良い技でも、その刺激量の加減はいつまでもつかみきれない永遠のテーマです。

 

そこで、碓井流活法から観た「自動運動と他動運動」の違いを知っておけば、このようなケースへの不安はなくなるはずです。またこれは、施術前に確認しておくとどのような原因で症状が出ているかの判断にも使えます。

 

自動運動とは、患者さん自ら力をいれて動かしてもらうので、主に筋肉の緊張からくる問題と考えます。あとはどの筋肉を調整するかだけです。それに対し他動運動は、患者さんに力を抜かせ施術者が動かすもので、主に関節・骨格からくる問題と考えます。こちらは関節や骨格へのアプローチを用います。このように、ある程度の目安をもっていれば、どの技術を当てはめるかが分かりやすくなります。例えば、肩なら自分で腕を上げるのと力を抜いてもらって施術者が持ち上げる。腰の場合なら少し変わりますが、自分で前屈してもらう自動運動と、骨盤を施術者が押さえて前屈してもらうと腰や骨盤が引き伸ばされ他動運動のようになります。

 

たとえ同じ症状でも、どこが原因となっているのかは患者さんによって千差万別です。また、原因が分かったとしてもその患者さんに合ったアプローチ方法も力加減も千差万別です。碓井流活法ではそのためなのでしょうか、ひとつの部位や症状に対して様々な技術があります。ご興味のある方はぜひ習得してみて下さい。

6/30大塚活法指圧

 6/30(木)大塚にて活法指圧講座を行いました。今回のテーマは「腹部指圧+腸腰筋」「シンスプリントの調整」でした。

腹部指圧では・・・

 ①掌圧:手のひらの中央を意識すること

 ②母指圧:手全体をくっつけて押すこと

 ③微振動:できるだけ細かく揺らすこと

 ④大波:手が皮膚に密着し離れないこと

をポイントに練習しました。

 また、「大腰筋」には腹直筋の脇から斜め内方向に呼吸を使って押す衝圧法、「腸腰筋」の停止部である小転子への衝圧法を練習しました。

シンスプリントでは・・・下腿の内側部の痛みを対象に

 ①痛みのある部位の真裏、もしくはそこから十字の帯状に痛みが軽減する反応点を押す

 ②足裏または足背に痛みが軽減する反応点があり、そこを緩ませるように足指を動かす操法

を練習しました。

参加されたみなさん、それなりに変化を出せていました。

置き直しで体位変換代わりに

 先日の活法指圧コースの中で、受講生さんとお話ししていたら思い出したことがありました。60~90分程度の指圧施術の中で、一つの体勢はだいたい10分以内、できれば7,8分くらいの方が、患者さんに負担がかからないとお伝えしています。碓井流活法の施術だと動きがあることが多いのですっかり忘れていましたが、伯父の指圧施術を子供の頃から受けていた時、うつ伏せで片側の施術を終えると、さりげなく足や手、頭の位置などをサッと置き直ししていました。

 

 「置き直し」は碓井流活法では、施術に入る前に必ず行うこととしています。これは以前、活法理論「同調・同化」で記載しましたが、患者さんの身体・意識を施術者側に向けるという作用があるためです。これを施術の途中で用いると、体位変換の代わりにもなります。うつ伏せで長い時間同じ体勢でいると、頸や腰がツラくなるのを少しでも防ぐことができると思います。とても簡単なことなので、指圧・鍼灸の施術の際に試してみて下さい。

5/19(木)大塚指圧講座やってきました。

 今回は残念ながら参加者が少なかったのですが、新規に1年生の方が参加してくれました。テーマは「頭痛」。前頭部の痛みには頬骨、側頭部の痛みには側頭骨と腸骨、後頭部の痛みには後頭骨と仙骨といった関係のあるポイントをお話しさせて頂きました。参加者にちょうど後頭部と頸部の痛みがある方がいたので、それを解消するように施術してもらいました。

 また、1年生には手・身体の訓練法、そして下腿外側、肩甲間部・下部の基本となる部位の押し方をお伝えしました。

4/7 第5回出張「活法指圧」講座やってきました

指圧学生の皆さん、無事に進級され新学期を迎えられました。指圧の方も少しずつレベルアップしていきます。今回は新規3名の方が加わりました、今後も新入生の方もぜひご参加頂ければと思います。

今回の内容は基本となる下腿外側、肩甲間部・肩甲下部の指圧をチェックしていきました。通っている時間が多い方ほどうまくなっています。そうでない方も修正点をお伝えできたかと思います。後半は腰痛・坐骨神経痛の指圧ポイントの一例を実演しました。

3/3(木)第4回大塚「活法指圧」講座やってきました

 定期試験、国家試験も終わりホッとしたところで第4回の出張活法指圧講座を行ってきました。今回は、参加者の質問から・・・どう患者さんの身体を観ていくか?のポイントをいくつかと、その部位を変化させる反応点のとらえ方からはじまりました。これは言葉ではなかなか伝わらないところで、最後には触診の能力が必要となります。ただ前回の肩と同様に、キチンと反応点をとらえ良い刺激方法を選択できれば、誰でも効果を出せることを感じてもらえたと思います。このようなことは今後とも所々で続けていきたいと思います。

 また、卒業生の方も参加され「顎関節症」へのアプローチをお伝えすることができました。

眠りたくても眠れないときに

眠りたくても眠れない・・・緊張やストレスがあるとそんなことありませんか?これは身体の痛みや緊張によるものと、自律神経の乱れによるものがあります。碓井流活法ではこのような場合に「超リラックス法」という方法を用いることは以前記載しました。これは一度眠る疑似体験をさせて、正常な睡眠を取り戻させるというねらいがあります。また、これを自分で自宅で簡単にやってもらう方法も同時にお伝えしています。今回はその方法を紹介させて頂きます。

 

身体の痛み・緊張で眠れないときに・・・「セルフ導引Ver.」あおむけで寝た状態で、

 ①右腕を床から軽く上げ、肘~手先までピンと伸ばし、一気にトンッと力を抜く。

 ②左腕も同様に。

 ③右足を床から軽く上げ、膝~足先までピンと伸ばし、一気にトンッと力を抜く。

 ④左足も同様に。

 ⑤腰を床から軽く上げ、おへそを軽く突き上げたら、一気にトンッと力を抜く。

 ⑥頭を床から軽く上げ、一気にトンッと力を抜く。

これを行うと身体の緊張が抜け、全体が床にベタッと張り付いたようになり良く眠れます。

 

なんとなく目がさえて眠れない、お腹が気になるなど・・・「自律神経を整えるVer.」寝る布団・ベッドしわを伸ばして整えるように、

 ①真ん中のラインを縦方向に、両手で上下に3回伸ばす。

 ②真ん中から横方向に、左右に上から下まで3回伸ばす。

これを行うと不思議とスッと眠りに入れます。これは「これからここに寝る」という意識を自ら持つ作法のようなものです。この作法とセルフ導引を組み合わせても良いかと思います。

試験や試合の前、重要なお仕事の前、疲れがたまった時などに試してみてください。

心を導き解き放つツボ!

 国家試験や学校の試験、入学試験などストレスが多くのしかかる季節。そうでなくてもストレスがかかりますよね。それを解消するといわれているのが「心導解放穴」です。その場所は、頸の前外側部にある胸鎖乳突筋の後縁で、頸半分よりも少し上のあたりです。胸鎖乳突筋は横を向くと盛り上がりが確認できる筋肉です。

 

 緊張したりストレスがかかると、自然と頸や肩がこわばってきますよね。それが集中する部分と考えてもらえばいいと思います。そこを母指で軽く痛みが出る程度に押さえたら、円を描くようにクルクルと一定圧で動かして下さい。塗り薬を広げていくような感じです。しばらく続けるとそこが緩んできます。そうしたら反対側も同じように行います。この心導解放穴を緩めると、頸も軽く頭もスッキリして、ストレスが解消できます。受験生の皆さんぜひ試してみて下さい。

施術家さんからこんな相談をよく受けます

 碓井流活法を教えていると、施術家の受講生からよくこんな相談を受けます。「施術料をどうしたらよいか?」「施術時間の設定をどうしたらよいか?」です。これは、碓井流活法の施術の技術がだんだんと高まっていくと、施術の時間が短くなっていくためです。そうすると今まで通りの施術時間では早く終わってしまいます。また、碓井流活法では施術の効果がでたら、それ以上余計な刺激を避けるようにと伝えているから悩まれるのかもしれません。かといって急に施術料を値上げすると患者さんに悪いし、予約の枠も埋まってきてるし、それを変えるのは…と。

 

 そこで一つの提案として、施術時間の短縮を打ち出してみるのはどうでしょうか?一度開業してしまうと、施術料を途中で変えるのは難しいことです。しかし時間はこれといって決まりはなく、なんとなくこれぐらいと設定していることが多いもの。時間単位で売っているのでなければ、施術の効果が出せていれば、それを縮めても患者さんはそんなにこだわらないと思います。もちろん全てに当てはまるわけではないでしょうが、もしお悩みの方は一度考えてみてはいかがでしょうか。

活法指圧のコツ 手の使い方2

 指圧の手の作り方として、軟式のテニスボールを使った方法があります。少し空気を抜いて、丸ボールの形状が保たれる程度にしておきます。母指の指腹中心を空気孔に当て、残りの4指で反対からはさむようにします。母指と4指で均等に圧をかけるようにするとボールの凹みがドーナツ状で上下左右均等になるはずです。いつもこの形になるようにつかむことが、指圧する際にまっすぐ押せる軌道をつくることになります。いうなれば指圧の素振りでしょうか。特に力を入れず軽く行うようにしてください。

 

 この訓練ができるたら、次にヒトの身体で練習します。ヒトの身体は筋肉でおおわれており、しかもその筋肉は何層にも重なりあっています。また、筋肉ごとに走行の方向が違います。まっすぐ押すには、それを指の感覚でつかむ必要があります。そこでまず、強く押さずに反発が出る(少し硬くなる)ところまで押します。そこで一端押すのをやめしばし持続した後、圧を抜きます。同じ場所を再度押すと、少し緩んでぐにゃと指がずれるはずです。そうしたら押す方向をわずかに変えながら同様に反発が出るところまで押すのを繰り返します。最終的には、それを素早く感じとりながら押せるように練習していって下さい。持続圧の際、指がずれるのは押す方向があっていないからです。これができるようになると大して強く押さなくても、深い所まで刺激することができます。

1/21(木)第3回大塚「活法指圧」講座やってきました

今回の参加者は13名。3年生の方は国家試験を控え勉強中。あと少し、無理せずガンバって下さいね。

テーマは「肩まわり」・・・まず肩甲骨と付着する筋の触診をかねて片側をまんべんなく指圧。反対側は、肩の動きを確認し、動きの悪いものに関わる筋へ指圧。1年生でもちゃんと改善させることができました。次に、指圧しづらい肩甲下筋、大胸筋・小胸筋への指圧法をお伝えしました。

次回は国家試験が終わった後の 3/3(木)を予定しています。

活法指圧のコツ 身体の使い方2

 指圧の基本となる背部指圧。脊柱の棘突起のすぐ外側を上から下まで押す、それだけのことですがこの中にいくつものポイントが隠されています。それをいかに早く気付いて、身に付けるかが上達の近道となります。ひとつは以前、身体の使い方1に記載しました股関節・膝の力を抜くことです。

 

今回は押す方向をテーマに

 1.棘突起のきわの凹みは少しななめ外側に向いている → 垂直に押したいのなら少しななめ外に向けて押すこと

 2.脊柱は波打つように盛り上がったりへこんだり(前弯・後弯)している → 垂直に押したいのなら1点ごとにその角度に合わせること

 3.手指・腕・肩などの力を抜くこと → 力が入ってしまうと押し込みながら身体を移動していくので圧が流れてしまう

 

 これらをこなしつつ、押している母指に圧が集まるように、身体すなわち重心を移動していきます。この時、陥りやすいのが身体を単に前後に動かすだけ移動です。また、大きく移動すれば良いというものでもありません。押し切った時、ピタッと母指にまっすぐ圧がのり手指や身体が安定するよう、そこまでの移動に留まるように気を付けて下さい。この感じが出せないといくら強く押したとしても、受け手には大して押されている感覚がでません。どの部位でも同じような圧が出せるように練習していきましょう。

12/17(木)第2回出張「活法指圧」講座やってきました

 今回は、広瀬すずさん主演の映画「ちはやふる」の舞台にもなる、かるた記念大塚会館で指圧学校の学生さんと活法仲間の方とのコラボ、総勢16名で行いました。

 

 テーマは「頭」と「頸」の指圧。指圧は指で押すというイメージが強いと思いますが、頭やお腹など筋肉が薄くかつ反応が強くでる部分には、手の力を極力抜いて押す方法を用います。そのため、始めに手のひらの指圧を練習しました。これは指圧師さんの手のケアとして活法指圧の練習後にお互いに行うものですが、手を良く使う・手の症状を持っている方の治療に用いるものです。フワッと手のひらのコリなどに母指を当て、その圧のままでバターをじわっと溶かすように待ちます。そうすると不思議とコリがほぐれてきます。この時、活法の「透し」の観念を持って行うとさらに良いと思います。この手の使い方で頭にも指圧してもらいました。

 

 頸も強く押してはいけない部位です。しかし、これも母指でグイグイ押すのではなく、肘や身体の動きをうまく使って指圧を行うと深く押すことができます。すぐには身に付かないかもしれませんが、できるだけ指の力を抜くことが第1歩となります。今後も月1回は、この講座を開催する予定でおりますので、お時間の都合がつく方はぜひご参加ください。継続は力なりです。

施術の期間、そしてやめ時は?

教室をやっていると臨床家の方からはよく 「 施術の効果はどれぐらい持続するのか? 」 と
聞かれます。 しかし、これは答えられるものではありません。
施術後に患者さんをずっと観ていられるわけではありませんから ...

碓井流活法では、その場でいかに変化させられるかが重要 と考えています。

 

次に多いのが、施術の期間です。「 何回やればいい? 」「 何日あける? 」 など。
これも答えづらいものですが、痛みなどの症状がどの程度かでおおよその見当がつきます。

碓井流活法では、まず3回は施術を受けてもらう こと、そして 痛み・症状が重いときには
続けて期間をあけずに 
施術するように伝えています。

3回やっても変化しない時は施術があっていないのかもしれません。
うまく症状が緩和してきたら、その程度に合わせてだんだんと期間をあけていけば良いと
答えています。

 

最後にいつ施術をいつやめるのか? これが一番難しいかもしれません。

どの施術でも共通することでしょうが、患者さんにはできるだけ負担が少なく
かつより高い効果がでるのが最も良い
施術と考えています。しかし施術者としては効果がでると
もっと・さらにと欲張ってしまい技を重ねすぎてしまうことがあります。

そこをグッとこらえ

はじめよりも半減した・大きな変化がみられたら、そこで施術をやめておく 方が
良い結果につながることが多いのです。
あとは患者さんに動ける範囲でどんどん動いてもらうようなもので終えると良いと思います。

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活法指圧のコツ 身体の使い方1

 指圧をするときの姿勢・体勢で気を付けるポイントは何だと思いますか?活法指圧研究会では、いくつかあるポイントの中でも「股関節に力が入っていないこと」をまずお伝えしています。床で練習することがメインの指圧では、片方の膝を立てる格好を取ることが多く、この立てた側の股関節に力が入りがちです。そうなると上半身の動きが小さくなってしまい、うまく指圧をすることができません。この股関節の力を抜くと・・・上半身が軽く動きやすくなります。


 では、どうなっていると力が抜けているのか?これは立ち膝で前後左右・回転して動きが大きく取れればOKです。もし足に力が入っていると動きが小さいはずです。このような時はもう一度立ち膝の格好をつくりなおし、楽に動けるような位置取りをするようにして下さい。また、足元にもつま先やかかとで踏ん張ったりしないように、足の裏はまんべんなくふんわりと床と接地していることも重要です。


 どうしても股関節の動きがいまいちな方は、正座からの立ち上がりの際、先に出す方の足のかかとを床にドンッと打ち付けてから立ち上がると股関節への反射により少し改善されます。

老眼の原因は・・・

 誰でも年をとれば目が悪くなる、耳が遠くなるなど老化していきます。でも最近そんなに年がいってなくても老眼?というような、眼の疲れを訴える方が多くなっているように感じます。PCやスマホ、ゲームなど以前よりも生活や仕事の中で目を酷使することが多いためかと思います。

 

 碓井流活法では、その原因を「右肩甲骨が下がっているため」ととらえています。ですから逆に右肩甲骨を上げることができれば良いのです。その方法は・・・

 ①まず患者に小さな文字に焦点を合わせて、その見えるギリギリの距離を確認してもらう。

 ②正座で右肩甲骨の下角に指をひっかけ、上半身を後ろに倒れるようにしてもらう。

 ③後ろに倒れると肩甲骨が上がるので、それを固定しもとに戻ってもらう。

 ④これを5回繰り返すと、はじめよりかなり右肩が上がった状態になるのでそこで深呼吸。


 再度、小さな文字が見える距離を確認してもらうと、その距離が伸びているはずです。全て良くなるわけではありませんが、良くなった方はメガネが合わなくなり、以前使っていたメガネに戻したなんてこともあります。

肩甲上部の取り方(変法)・押し方

 指圧で肩を押すときのポイントとなるのが肩甲上部です。ツボだと肩井のあたりになるでしょうか。実際には、少し広い範囲の中で、その周囲のコリを目安に施術します。その取り方が意外と難しいのですが・・・、それを誰がやっても簡単に取れる方法があります。


 うつ伏せ・横向きでも同じようにとりますが、まず棘突起という背骨の出っ張りに中指をのせます。次に手のひら全体を背中・くびすじに密着させます。そして、人差し指と親指の間を肩の筋肉の丸みに合わせ密着させます。母指と四指を指圧するように少しすぼめます。あとは、母指を数ミリずらすだけでポイントに当たるはずです。


 ポイントがつかめたら、仙骨に向かって腕全体を伸ばすように身体を使って押していきます。自然と母指が沈んでいくようであればOKです。この時、頭や腕に響くような感じが出たら、少し押す方向を変えてみて下さい。頭や腕に響かない方向に押します。あとは、押しきった所で長めに持続していると、少しずつゆるんできます。ゆるんだら一度圧を抜き、再度押すとさらに深く押せるはずです。何段階かに分けて行うと、背中の方までスーッとしてきますよ。

気は電気!

碓井流活法では気は 「 観念 」であり、マイナスの電気が漏れ出ていると考えています。
それを科学的に研究されているのが、東京大学生産技術研究所、機械・生体系部門特任准教授の
滝口清昭氏です。

 

身体の中では、筋肉を動かしたり、脳が身体に命令を出したり情報を受け取ったり
心臓などの内臓が働いたりと常に電気信号を出しています。ですから、筋電図や脳波、心電図
胃電図などがとれます。その中でも、この弱い電気信号が重なり合い、身体の外側にもれ出て
全身を包み込んでいるものが 「 準静電界 」 と説明されています。

また準静電界は、身体の周囲にとどまり、そこで強くなったり弱くなったりと変化している
とのことです。ただし非常に弱いので、残念ながらなんとなく気配を感じるといった程度しか
わからないのだそう。

 

」 や 「 オーラ 」 の概念に非常に近いと思いませんか?

碓井流活法にはこのような調整もあります。 仙骨を使った例です・・・

① うつ伏せで足上げテストをします ② 空中で仙骨をつかむ
③ つかんだ仙骨を左右に回転し、足上げが楽になる方をみつける
④ 楽な方に向けたまま深呼吸させ、そっと元に戻すように手をおろす。

そうすると、触れてもいないのに仙骨・骨盤の調整ができるのです。
昔の人は不思議と、この見えもしない・触ることもできない・感じることもできないものを
気として理解し、自然に使っていたのではないかと思われます。


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ひどい腰痛の場合に注意!

碓井流活法では、腰痛パターンを中心とした腰痛に効果的な技法が多々あります。
しかし、いくら効果的であってもそれは 手技の世界。100%はありえません。

そんな中でも特に注意しなければならないのは、施術の適応外 の場合です。

 

まれにですが、腰痛で動けない方の仙骨周りを確認してもらと、仙骨の逆三角形の角3カ所に
青あざ・内出血 
がみられることがあります。

もしこれがみられた場合は、決していじってはいけません
しばらくじっとしてもらうようにして施術はしないで下さい。かえって悪化させてしまいます。

また、患部に熱感や腫れがある場合は、筋膜の過緊張を起こしているため、まずアイシングをして
その後軽い運動程度にしておいてください。 ムリにがんばらせるとやはり悪化してしまいます。

 

施術を行っても、しびれや痛みが全く消えない場合や、一瞬効いてもすぐに元に戻ってしまう場合

それ以上は施術を続けない方が良いと思います。ほとんどの場合はまったく変化がないという事は
ありませんが、僕は 真性ヘルニア の患者さんの時にこれを味わいました。

もともと碓井流活法は、「 治す 」という考え方はありません。 患者さんの状態に合わせて
その支持点・作用点となることがその目的です。 施術はやってみなければわかりませんが

施術できない場合には無理に何とかしようと思わないことも重要です。


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筋肉からホルモン?

筋肉から「 マイオカイン と呼ばれる 「 ホルモン 」 のような働きをする物質が
出ていることを知っていますか?


首都大学東京人間健康科学研究科の藤井宣晴教授や眞鍋康子准教授をはじめとする
グループが研究されています。その内容は

習慣的に運動することで・・・

 

 1.ガンの発症リスクを減らす。

 2.アルツハイマー病の発症を減らす。

 3.膵臓からのインスリン分泌能を高め血糖値を下げる。

 4.白血球の働き、免役能を高める。

 5.代謝機能を亢進(筋・脂肪・肝・心臓)させ、老廃物を除去する。   

・・・などです。

 

なぜこのように多様な効果が全身に現れるかは、まだほとんど分かっておらず
これから研究されていくそうです。


碓井流活法では以前にも記載した通り、身体の不調の原因は筋肉であるという「張力説」
基に
施術を行っています。導引術などを中心とした筋肉に力を入れさせたり抜かせたりする技法は
痛みや不調を取るだけでなく、このように様々な効果を出す可能性があるのかもしれません。


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技術を身に付けるには

技術を身に付けるには・・・感性のアンテナを立てることです。

勉強と違って能書きを覚えるのではなく、感性で身体で覚えていくことが重要です。
皆さんの手は 「 送受信のアンテナ 」 です。
さらに言えば、手の感覚はかなりいい加減なもので、手だけで感じているわけではありません。

手(五感)を通して細胞との対話を行っているのです。

触診や筋力テスト・可動域テスト・圧痛の確認など ... この意識を持って行うことで
感性が磨かれてくると思います。

 

また、これらの技術を覚えていくことは・・・人間としての形成も育てていく事に繋がります。

だからといって、常に真面目でいる必要はありません。
施術に入ったとき、技術を学んでいるときにパッと切り換えできることが大事で
ムリをすることではありません。

興味をもって楽しみながらやることが一番で、覚えるのも長続きもします。 

もう一つ、技術を覚えていく際、人によって早い・遅いがありますよね。
それは元からもっている知識や理解力、器用さや身のこなしに差があるからです。

しかし、これと思ったものを何か一つ突き詰めてやりこんでいけば必ず花開きます。

そして、いつも頭を豆富のようにまっさらにやわらかく、四角四面にただ同じことを
同じように行うのではなく、いろんな人に合わせてどのように使ったらよいか?を
考えていくことが修得の早道だと思います。


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長身法

 成長期のお子さんは身長の伸び具合を気にしていませんか?またはお年をめして、急に身長がちぢんできた方はいませんか?碓井流活法には「長身法」という、身体を伸ばさせる方法があります。そのやり方は・・・


 ①あおむけで、足元を壁につけます。

 ②両手をバンザイするように上げます。

 ③指先に何かものを触れるか触れないかというところに置いておく。

 ④片方ずつ指先を伸ばし、ものを押し上げていく。

 ⑤どんなにガンバっても届かなくなったら、深呼吸する。


①~⑤を3回くらい行うと背中が伸ばされ身長が伸び、椎間板への負荷を減らすことにつながります。成長期には、骨が伸びようとしていますが、そのぶんバランスがくずれ、身体を支えようと筋肉が緊張しています。また、中学からは運動強度が上がり、筋肉も成長していく時期ですので、より緊張した状態になっています。それをバランスのとれた状態に戻すのに良い方法だと思います。お年をめした方は特に、椎間板の水分が減り、つぶれてきますので無理のない範囲で行って頂くと良いと思います。ポイントは片方ずつ伸ばすことで、これは腕だけでなく、自然と身体全体を使って伸ばすことをしているのです

浪越圧点の取り方(変法)

 現在の学校の教え方とは違いますが、浪越圧点の取り方があります。以前、浪越圧点は大転子上部とも呼ばれ、大転子を目安にポイントをおさえていたそうです。その取り方とは・・・。

 

 ①大転子を手のひらで確認します。

 ②一番出っ張っている部位を指先でおさえます。

 ③そこから頭側に向かって3~5cmのところか、それよりななめ上の2カ所をとらえて押します。

 ④2カ所のうちどちらか電気が走るように響く方を確認します。

 

響く方を垂直圧で押し、奥まで押し切ったら少し上方に向けて圧の方向を変えます。また、その押す方向を上半身側・正面・下半身側へと変えると、様々な場所に影響を及ぼすこともできます。

太っている人は腰・膝を痛めやすい?

腰痛や膝痛の患者さんはよく、「 体重を減らしましょうね 」といわれることがありませんか?


身体
が重いと腰や膝に負荷がかり、そのため傷めやすいと考えてしまいます。

しかし実際には、太っている方でも全員が腰や膝を傷めているわけではありませんし
逆に痩せている方で腰や膝を傷めている方も数多くいらっしゃいます。

 

つまり、体重が原因ではない ということです。 体重という負荷がかかってしても
それを 支える筋力がしっかりとしていれば何も問題ない と碓井流活法では考えています。

ただし、体重の重い方(太っている)は、軽い方に比べ施術を行っても治りにくい。
そういく傾向はあるかと思います。
一度弱ってしまった筋力がちゃんと回復するまで、多少の時間もかかります。
その間、身体にかかる負荷を支えられない分、他の部分が代わりに働き
正常な動きがでないためです。

ですから患者さんに、「 体重を減らしましょう 」ということは別に悪いことではありません。ただ、治りやすくするために ということを分かっていることが前提です。

このように説明すると理解してもらいやすいかもしれませんね。


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老化防止法

 碓井流活法では、施術の後に患者さん自身に行ってもらう宿題を出します。これは、自分で自分の身体を調整するものです。昔、武芸者や修験者などが、旅先や修行中に身体を傷めてしまった時に、誰の助けも借りられない場合に使っていた自己調整法だったそうです。それが、普段の生活では養生法として受け継がれきたのでしょう。

 

 今回はその中で、「老化防止法」を紹介したいと思います。これは朝1回行うもので以下の手順があります。

  ①立った状態で膝のお皿を手全体で包み、このお皿を揺らします。

  ②太ももの内側を下に向かってこすりながら背筋を伸ばします。

  ③鼡径部全体を熱くなるまでこすります。

  ④正座で腰の横に手を当てて胸を張り、そこから骨盤を下へ向かってグッと押し下げ、そのまま深呼吸を行います。

 

 自己調整法は、自分で調整できる範囲に限りがあり身体の末端には使えないものの、頸・肩・背中・腰などに使えるものが60手ほどあります。また、これらの方法に少し手を加えると、それがちゃんとした調整術ともなるスグレものです。僕自身も勤務する専門学校の公開講座や、近隣の公民館などで依頼され、この自己調整法の講座を何度もやらせて頂きました。

衝圧法

 指圧の操作の中でも、特に活法らしい「衝圧法」。この衝圧法は、一度深くまで押しきったところから、さらにもう一押しする方法で、筋や腱の調整や骨格調整に用いられます。また、カイロプラクティックなどでも用いられ、当然、碓井流活法の中にも同様の手法があります。7/12(日)の活法指圧の講義内で、その一例として大腰筋に対する衝圧法を行いました。まず、大腰筋の筋力テストを行います。施術後にどう変わるかを観るためです。もし、患者さんであれば、寝た状態から起き上がるのがツラい・歩くときや階段を上がるときに足を上げにくいなどでしょうか。

 

 施術法には2種類あり、①起始停止部を使うか、②筋腹を狙うかです。

① 小転子を狙う:仰向けで膝を曲げさせます。太もも内側中央の薄筋より下のやわらかい部分で、太ももの付け根に近い辺りに深く押すと痛いポイントがあります。そこをグッーと深く押しきり、さらに一押しします。

② 腹部から狙う:仰向けで、腹部中央に縦に走る腹直筋を確認します。その筋を避けた外側のやわらかい部分で、臍より下のより押しやすいポイントをみつけます。深呼吸をさせながら、息を吐いているときに押していきます。これ以上押せないところまで来たら、最後に深呼吸をさせ息を吐ききった時にもう一押しします。

 

 ①②どちらも重ね母指圧で、重ねた上の母指で押します。これは、深く押す際に対立すなわち反発を起こさないためです。重ねた上の母指を押すことで、自分も押される状況をつくっています。再度、筋力テストを行うと強くなっているはずです。ただし、指先には決して力を入れないようにして下さい。指先に力が入ると、押された感覚が強く残り、逆効果となってしまいます。

活法指圧のコツ 手の使い方1

 おかげさまで4月より始めました活法指圧コースも、徐々に受講生が増えてまいりました。今日の教室の感想で、数名の方に指圧の手の使い方を喜んで頂けましたので、それを記事にしたいと思います。活法指圧コースでは、まず手指の訓練法を教えます。その中に、親指側と支えになる中指・薬指・小指の3本側の両方に均等に力が加わるように押すというポイントがあります。


 これは、親指だけに力を入れて押していくと指を傷めるだけでなく、圧自体も深く入れられないためです。どうしても指圧というと親指で押したくなるのですが、実際どんなに頑張って力を入れようとしても親指だけで支えられる力には限度があります。ではその限度超えた力は・・・というと他の部分に分散し、指先に力は伝わりません。その結果、手首や肘・肩などに余分な疲労と負担がかかり、無駄となるうえに、ひいては身体を傷めるおそれとなってしまうのです。


 そこで、親指側と3本指側とに同じくらいに力が分散すると・・・不思議と指が沈んでいきます。これは、ヒトの身体が1カ所の刺激だと集中してしまうのに対し、2カ所だと混乱して反応しきれないところを突いたものです。戦略でも同時に二方向から攻められたら、防ぐ方は手が回りませんよね。身体もそれと同じです。また、支えがしっかりとするので指にも負担がかからなくなります。この方法で、正座で横に手をついて身体を倒す訓練を行うと、圧が強く深くなりますよ。

あん摩マッサージ指圧師・・・資格持ちの意味は?

 あん摩マッサージ指圧師は固有の国家資格です。手技の業界にいる方なら知っていても、そうでない方でご存じのなのはどのくらいいらっしゃるでしょうか?マッサージなどの手技は、整体やリラクゼーション、エステ、ストレッチ、接骨院・整骨院、鍼灸院などでも取り入れられ、その座を奪われてしまっているのが現状です。

 

 その違いを分かってもらうには、外から見てもまず分からないので、施術を受けて頂くしかありません。しかし、その指圧の施術が他のものと比べても、大して差がなかったらどうなるでしょう・・・、やっぱり一緒だと思われてしまいます。そうならないためには、指圧師ならではのしっかりとした技術を修得することが必要です。その一つとして、お役に立てればと思い、活法指圧コースを始めました。

 

 また、活法は指圧の源流として、その技術の中に含まれていると教科書にも記載されています。碓井流活法古式整体を学ぶことで、指圧以外のしっかりとした技術とともに、身体の使い方も身に付けることができます。地道に手技療法の専門家になれるよう、一緒にガンバっていきませんか?ご興味のある方は、ぜひ一度体験にいらして下さい。