関節のくるい=力が入らない

関節の位置がくるっている・ずれていると、筋肉の力が100%発揮できない。

碓井流活法では、そのように考えています。
関節の狂いといっても、病院の検査でわかる大きなものから
検査でもわからない小さなものまで様々。 これは筋力の検査をすることでよくわかります。

左右を比べて力が入りやすい・入れにくい、ある位置で止めやすい・止めにくいなど ...

例えば、相手の腕を横に上げて上から押してみます。その時にピタッと止められるかをテスト。
止められなかったり、グラついたりしたら力が入らないと判断します。

そこで肩関節に向かって腕を押し込んで関節をつめたり、関節包を締めるスパークを入れたり
するとピタッと止められるようになる。 一つ一つの筋肉は正常であっても姿勢を維持するような
いくつかの筋肉が連動して動く場合は、関節が安定していることが重要なんですね。 

また、交通事故などで衝撃を受けた場合、とっさにブレーキを踏みこんだり
力を入れて踏ん張ろうと足を伸ばして衝撃を受けます。 その時、膝関節が開いた状態になって
しまうと力が入らなくなり、身体を支えづらくなってしまいます。

これを確認するには 「 腹力のテスト 」 を行うとよくわかるのですが
仰向けで膝を伸ばしたまま足を上げてもらい上から押してみます。 もし力が入らない場合は
骨盤の辺りがグラつくはず。 

そこで膝関節を締めてあげると力が入るようになり、骨盤も安定するようになります。
このように、関節は緩んでいても、位置がくるうと力がうまく発揮ないのです。

関節を安定させるには、押し込む、引く、締めるなど様々な手法がありますが
簡単なものでは、廻して中心をつくるといったものが穏やかな調整となります。