碓井流活法では、骨格は矯正ではなく調整する といいます。
これにはまず、骨格のゆがみはどこから来ているのかが重要になります。
碓井流活法では、骨格のゆがみは筋肉の影響からという「 張力説 」で考えています。
事故などでよほどの衝撃・外力を受けない限り、ほとんどの場合は筋肉を調整すると
骨格は良い状態に戻ると思います。
そこで、骨格が良い状態とは何か? とまた疑問がでてきました。
まっすぐになる・左右均衡がとれているなど ... 様々な考え方があるかもしれませんね!
碓井流活法では まっすぐではなく、痛みがなく自由自在に動けることが重要 と考えます。
歪みが残っていてもそれで良いのです。 例えば、農家のお年寄りの中には腰が曲がって
いる方もいますよね。 でもそれは農作業に合わせて身体が変化しただけで、どこかが
痛くない人も大勢います。
では、骨格を 「 調整 」 するとは?
「 矯正 」 は、この位置に留めようと骨を押したり引いたりと力をかけることです。
これは一時的に骨が良い位置に戻ったとしても、筋肉は調整していないため
再び筋肉に引っ張られて元の位置に戻されてしまいます。
これに対し調整は、導引などで筋肉の調整をおこなった後、空気を抜くように
無理な力はかけず 関節可動域の限界を見切ってから瞬間的にもう一押ししてあげます。
すると、その反動から戻ろうとするときに骨が良い位置におさまります。
碓井流活法の骨格調整では、一切反発がでないように行う ことがポイントとなっています。
これを 空気を抜くように と表現するのですが、そうすると自然に骨が良い位置に留まり
その結果として、動きや可動域もよくなります。