碓井流活法の調整では、施術前と後とで行う可動域や筋力などのテストを重要としています。
しかし、施術者側から観たものと、患者さんが感じているものと違いが出ることもあります。
感覚が鈍くて分かりにくいというのではなく、明らかに逆のことをいっているような場合です。
「 乱調 」 と言いますが、このような方に施術を行うと思っていた結果がでないこともあります。
乱調が観られた場合には、まず、頭で考えていることと、身体が受け取る反応や動きが
大きくずれてしまっている事を先に調整する必要があります。
乱調をとるには、左右対称に上肢と下肢の動き・頸の動きを行わせます。
具体的には、仰向けで片腕を上げその方向に顔を向けます。反対の足を膝を曲げながら
胸へ向けて上げます。 これを同時にできるだけ速く行わせます。
乱調の方ははじめは全然できないと思いますが、だんだんとできるようになってきます。
この調整法は、アプライド・キネシオロジー、タッチフォーヘルスなどでも
「 脳と身体を一致させる・身体のバランスを調整する 」 目的で用いられています。
また、運動できない方には、胸の上の方にある胸骨のきわ( 兪府というツボ )を刺激すると
良いと言われています。
もしも乱調が観られた場合には、まず先にこれらで調整してから施術に入るようにしてください。