相関関係 脊柱

碓井流活法では、脊柱は「 コの字 」の相関関係 にあるといわれています。
一番上の第1頸椎は一番下の第5腰椎と、次いで第2頸椎と第4腰椎、第3頸椎と第3腰椎といった
ぐあいにです。 この理論はカイロプラクティックなどでも用いられています。

ですから、調整しにくい上部頸椎は、下部の腰椎を調整することで良くすることも可能で
これは、頸椎症や腰椎すべり症など、その部位を触ってほしくないという患者さんにも使える
と思います。

 

また、第1頸椎は股関節とも相関関係 にあるといわれています。仰向けで膝を胸に近づけるようにしてもらうテストを行い動きを確認します。

そこで第1頸椎を調整すると股関節の動きが良くなります。

同じように仰向けで顔を左右に向けてもらうテストを行い動きを確認し、股関節を調整しても
頸の回旋は良く
なります。

 

また、脊柱より上の 頭蓋骨( 後頭骨 )と仙骨も相関関係 にあります。
これは頭蓋仙骨療法、オステオパシーの理論にもなっています。碓井流活法では「 波動調整 」
と言いますが、強い刺激を嫌がる患者さんに用いることがあります。

波動とは、水の上に水滴が落ちるときの波紋が広がるようなイメージを持って、リズムよく軽く
叩く・揺らすことで振動を起こしていきます。心地よい振動は、ものを中心に集めたり、脳脊髄液の循環を促す作用があると考えています。

原因がよくわからない患者さんに用いると、不思議と症状がとれることがあります。