相関関係 仙骨と開口力

ヒトの身体にある骨の中で、唯一「人」の字(にんべん)が入っているのが仙骨です。

お葬式でお骨になった時も、だいだい仙骨はそのまま残っています。
それを見て仙骨には何かあるのではと思ったのでしょうか。

療術の世界でも、仙骨はヒトの中心にあり 波動を出している と考えられてきました。

実際に波動調整を行うと良くなりますし、仙骨は ヒトの中心、丹田の後ろ側に位置する のは
間違いありません。碓井流活法では、仙骨は様々な部位との相関関係にあると考えています。

今回は、仙骨と顎関節、すなわち開口力との相関関係 について記載します。

 

以前、仙骨は後頭骨とも相関にあることは記載しましたが、側頭骨とも相関にあります。

骨盤の捻転を観て、前転している側の側頭骨は閉じ、後転している側の側頭骨は開きます

側頭骨は下顎骨と関節し、顎関節を形成していますので顎関節の土台となる側頭骨が歪むと
関節に狂いが生じやすく、開口力がなくなってしまうのです。

この相関関係を活用し、骨盤や仙骨を調整すると開口力がでてきます。

 

プロのスポーツ選手は力を入れる際に、顎をグッとかみしめるため引退する時には奥歯が
ボロボロになっているという話を聞いたことがありませんか?

ヒトは力を入れる時に自然と顎や仙骨・骨盤を支えにしています。

同じように力を入れるときの支えとして、第1頸椎と身体の前屈力も相関関係にあります。
寝た状態から起き上がるのがツラいとき、この第1頸椎を調整すると起き上がりが楽になります。