難病の巣

 碓井流活法では、原因不明といわれている病気の方に「難病の巣取り」という方法を用います。これは下腹部にでている反応をみるもので、おへそから下にTの字を描き、このTの字の左右を、上・中・下と6ヵ所触診します。もし硬結や圧痛、違和感があれば、その場所を覚えておいてもらいます。


 もし、上部に反応があればその部位と、もう片方の手でアゴ先(オトガイ)に触れます。そして、お腹の方を軽くゆらしていきます。そうすると少しずつゆるんでいきますので、硬さや圧痛、違和感がとれるまでゆらし続けます。変化がみられなくなったら深呼吸をさせて、再度その部位を確認します。同様に、中部の反応はノド仏(甲状腺)と、下部の反応は胸鎖関節(兪府)と組み合わせて行います。


 理由はよくわからないのですが、碓井流活法では原因がよくわからない病気の場合には、まずこの難病の巣をつぶしてから、それぞれの症状に合わせた調整を行うのが良いといわれています。この方法を行うと、だいたいお腹がゴロゴロと動いてトイレにいかれたり、スッキリとした感じになったといわれます。