活法指圧のコツ 手の使い方2

 指圧の手の作り方として、軟式のテニスボールを使った方法があります。少し空気を抜いて、丸ボールの形状が保たれる程度にしておきます。母指の指腹中心を空気孔に当て、残りの4指で反対からはさむようにします。母指と4指で均等に圧をかけるようにするとボールの凹みがドーナツ状で上下左右均等になるはずです。いつもこの形になるようにつかむことが、指圧する際にまっすぐ押せる軌道をつくることになります。いうなれば指圧の素振りでしょうか。特に力を入れず軽く行うようにしてください。

 

 この訓練ができるたら、次にヒトの身体で練習します。ヒトの身体は筋肉でおおわれており、しかもその筋肉は何層にも重なりあっています。また、筋肉ごとに走行の方向が違います。まっすぐ押すには、それを指の感覚でつかむ必要があります。そこでまず、強く押さずに反発が出る(少し硬くなる)ところまで押します。そこで一端押すのをやめしばし持続した後、圧を抜きます。同じ場所を再度押すと、少し緩んでぐにゃと指がずれるはずです。そうしたら押す方向をわずかに変えながら同様に反発が出るところまで押すのを繰り返します。最終的には、それを素早く感じとりながら押せるように練習していって下さい。持続圧の際、指がずれるのは押す方向があっていないからです。これができるようになると大して強く押さなくても、深い所まで刺激することができます。