身体の中で良く動かす部分ほど治っていきにくい。
施術者側としてはできれば安静にしていてほしいのですが・・・
患者さんとしては仕事や生活の中で使わざるをえない。 よくある話ですよね!
今回はその中でも膝をテーマにしていきたいと思います。
膝は下半身のボディバランスのほぼ中央に位置し、特に大きく動く部分です。
膝はその曲げ伸ばしの動きの中で、膝以外の部分も大きく関わって動いています。
膝より上の股関節・仙腸関節・腰椎など、膝から下の下腿の骨・アキレス腱・足元などです。
簡単に言えば、膝を中心にその上下ですね! 膝を調整していくには、意外と見落としがちな
これらの上下の部分も観ていく必要があります。
膝は関節の構造上 「 足部からの運動連鎖 」の影響を受けているといわれています。
膝が悪くなると、膝が内側か外側によります。 X脚やO脚といえばわかりやすいでしょうか。
膝が内側によった X脚では股関節は内旋し、それに合わせて下腿の脛骨は外旋 します。
さらに足はつま先が外を向き、土踏まず側で踏ん張るように接地します。
逆に、膝が外側によった O脚では股関節は外旋し、それに合わせて下腿の脛骨は内旋し
足はつま先が内を向き、小指側で踏ん張るように接地します。
これらに加え、足部のアーチがくずれ ることも示されています。
この理論は、膝のリハビリや足底板の作製などにも用いられていますが、碓井流活法の膝の調整
でも、まずこれらを調整した後に膝自体に対する施術に入っていきます。
そうしていくと、なかなか取れにくい 膝の動きや痛みなどの不調が取れやすく なります。