肩甲上部の取り方(変法)・押し方

 指圧で肩を押すときのポイントとなるのが肩甲上部です。ツボだと肩井のあたりになるでしょうか。実際には、少し広い範囲の中で、その周囲のコリを目安に施術します。その取り方が意外と難しいのですが・・・、それを誰がやっても簡単に取れる方法があります。


 うつ伏せ・横向きでも同じようにとりますが、まず棘突起という背骨の出っ張りに中指をのせます。次に手のひら全体を背中・くびすじに密着させます。そして、人差し指と親指の間を肩の筋肉の丸みに合わせ密着させます。母指と四指を指圧するように少しすぼめます。あとは、母指を数ミリずらすだけでポイントに当たるはずです。


 ポイントがつかめたら、仙骨に向かって腕全体を伸ばすように身体を使って押していきます。自然と母指が沈んでいくようであればOKです。この時、頭や腕に響くような感じが出たら、少し押す方向を変えてみて下さい。頭や腕に響かない方向に押します。あとは、押しきった所で長めに持続していると、少しずつゆるんできます。ゆるんだら一度圧を抜き、再度押すとさらに深く押せるはずです。何段階かに分けて行うと、背中の方までスーッとしてきますよ。